AffectionFX

バックテスト哲学

AffectionFXは「期間だけにこだわった長期バックテスト」は無意味だと考えています。

そしてAffectionFXは「直近の相場の動向を分析して流れが継続しているかどうか?を見て、流れが変わったポイント(期間)から直近までの期間で最適化を行う」という事が重要だと思います。

なぜ「期間だけにこだわった長期バックテスト」は無意味なのか?という点について、AffectionFXの哲学をご説明致します。

下記画像はUSDJPYの週足チャートを開いたものです。

年度別に見えやすくするために、その年の初取引日にラインを入れています。

そしてチャートの下部にはOn Balance Volume(以下、OBV)というインジケーターを表示しています。

【 On Balance Volume(OBV)とは 】

“On Balance Volumeは、当日の終値が前日の終値を上回った場合には、前日のOn Balance Volumeの値に当日の出来高を加算したものを当日のOn Balance Volumeとします。一方、当日の終値が前日の終値を下回った場合には、前日のOn Balance Volumeの値に当日の出来高を減算したものを当日のOn Balance Volumeとします。
On Balance Volumeでは、出来高を伴って価格が上昇した場合に大きな数値になり、出来高を伴って価格が下降した場合に小さな数値になります。”

Webio辞典より引用




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チャート上でわかりやすく説明しますと、OBVの揺れ幅(上げ下げ幅)と価格の揺れ幅(上げ下げ幅)が連動していない年度は、テクニカルが通用しにくい年だった・トレンド方向を探りにくい年だったという事です。

出来高を伴わずに価格が上昇したり下降したりという相場は根拠が無いまま価格変動が起きたという考えです。

チャート画像を見てみましょう。



2002年から2007年の終りまではOBVの揺れ幅が狭いのに対し、価格の揺れ幅は広い状態でした。

これは冒頭の通り「相場は根拠が無いまま価格変動が起きた」(出来高を伴わずに価格が変動した)という事の証拠です。

またこの時期のOBVのバーを見てみると一度に動く揺れ幅が小さいのがわかります。

これは出来高を伴った価格上昇・降下があまり無かったという事です。



それに対し、2008年から2009年の終りまではOBVも価格も揺れ幅が広い状態でした。
これは「出来高を伴って価格変動が起きた」という事です。

またこの時期はOBVのバーを見てみると一度に動く揺れ幅が大きいのがわかります。

これは出来高を伴った価格上昇・降下が多かったという事です。



そしてに対し2010年の1年はOBVも価格も揺れ幅が広いものの、OBVのバーを見てみると一度に動く揺れ幅が小さいのがわかります。

これは出来高を伴った価格上昇・降下があまり無かったという事です。

次に2011年から現在2012年度はOBVの揺れ幅は広いものの、価格の揺れ幅は狭い状態でした。

この時期のOBVのバーを見てみると、2008年から2009年度と同じように一度に動く揺れ幅が大きいのがわかります。

しかし価格の最大揺れ幅には直結しませんでした。

これは「出来高を伴って価格変動が起きたが、価格の揺れ幅には繋がらなかった」という事です。
(買い勢力と売り勢力の思惑が拮抗したという事ですね)



そして2013年から2014年度現在はOBVも価格も揺れ幅が広い状態です。

これは「出来高を伴って価格変動が起きている」という事です。

またOBVのバーを見てみると一度に動く揺れ幅が大きいのがわかります。

これは出来高を伴った価格上昇・降下が多いという事です

このようにOBVの年度別の揺れ幅(出来高)や、年度内にいかに大きい揺れが多い年だったか少なかったかを注目するだけでも、理由がある価格変動だったのか、理由なき価格変動(HFなどの仕掛け)だったのかがわかります。



話は長期という期間だけにこだわった「長期バックテスト」の無意味さの話に戻ります。

システムトレードとは一定の取引ルールに基づいて淡々と取引する方法です。

当然EAもプログラムですので、プログラミングされたルールに基づきトレードを行います。

個人が参加できるFX取引が始まってから2007年終り位までは、同じルールに基づいたシステムトレードで大きく儲けられたでしょう。実際画像を見ても一目瞭然です。

しかし冒頭のチャート画像を見ていただけたらお分かりの通り、2007年度で市場動向は大きく変わり始めました。

2007年以降のFX市場は2009~2010年度のように賑わいを見せたり、2010~2011年度のように2007年以前のような寂れた取引が多かったりと、状態が入り乱れている状態です。

最近は2年単位ほどのサイクルで違う顔を見せる相場なのに、同じルールで2000年、2005年位から現在まで同じルールで取引して勝てる訳が無いのです。

長年同じ商売スタイルを貫いてきた老舗が次々に廃業していく中で、時代のニーズに応えるように変化していく会社が生き残っているように、同じ事を長年ただただ繰り返しても年の流れに取り残されるだけという事です。

長期バックテストの優位性を強調する側の方々の理論としては「長年に渡って良好なテスト結果を得れたという事は、どのような相場にも通用するロジックなんだ」という理論ですが、それは単純にパラメーターを最適化して得ただけの数値であって、そのロジックが長年通用するかとは別問題です。



具体例を見てみましょう。

下記画像は2011年頃に発売開始以来、世界的に爆発的ヒットとなった海外製EA「Wallstreet Forex Robot」というEAの販社が公開している公式フォワードデータです。

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このEAで採用しているといわれるロジックはグランビルの法則という定番中の定番ロジックであり、長年に渡り有効とされている取引手法を用いたというのが売りのEAです。

分かりやすいようデータグラフを赤・青・黄色で色分けしてみましたが、長期バックテストで優秀なEAだとPRしていたWallstreet Forex Robotでさえ、2012年はじめから2013年6月位まで(青く色づけした期間)は絶不調でした。

実際この時期に見切りをつけて多くの人がWallstreet Forex Robotを使うのを止めたというような検証ブログ記事も多いようです。



Wallstreet Forex Robotの販社の名誉のために話を付け加えますが、Wallstreet Forex Robotの販社は定期的にアップデートを行ったり、サーバー側で最適なロジックにデータを更新して提供を継続していますので、最適化を行った2013年6月以降などについては現在の相場に適応しているようで(黄色に色づけした期間)、利益を出しているのがわかります。

このようにどんなに長期バックテストで良好な結果を収めているEAでも、実際には通用しない=だからパラメーターの最適化なロジック修正などを行ったバージョンアップ版をリリースするという訳です。

実際、国内で人気のEAを多数取り扱いしているFXON社の人気EAも2010年位、若しくは2011年位・2012年位から現在の期間で最適化したものが多く、成績もよく人気のようです。



私は長期バックテストが無意味だとは言いません。

「長期」という期間だけにこだわっては意味が無いと考えています。

冒頭のOBVでの検証のように、直近の相場の動向を分析して流れが継続しているかどうか?を見て、流れが変わったポイント(期間)から直近までの期間で最適化を行うという事が重要だと思います。

2014年現在では、動向か変化した2013年位からの期間での最適化、もしくはOBVの揺れ幅が似ている2010年から現在の期間での最適化が現在の相場に適応する可能性が高いと考えます。